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Huglobe!(はぐろぶ) | November 19, 2017

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EFJ、「エシカルファッション」新定義を9つに分類!その背景とは?

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エシカルファッション普及団体「ETHICAL FASHION JAPAN(以下、EFJ)」(任意団体、代表:竹村伊央)が2014年1月7日にサイトをリニューアル。
それに伴い、エシカルファッションの分類・定義を改訂して発表しました。
 
 
9つの新カテゴリーとは?
 
 
「エシカルファッション」とは、「環境破壊」や「貧困」、「伝統文化の衰退」といった社会的課題の解決に向けてアプローチするファッションのこと。
EFJでは、「エシカルファッションとは、(そういった課題に対して)いかに取り組むかの『やり方』を指す言葉」であるとし、2012年のサイトオープン時には、8つに分類して発表していました。
 
今回、サイトのリニューアルにあたって、さまざまなブランドの取り組みを分類・分析した結果、現状のエシカルファッションシーンにより合った形でカテゴリーを9つに改訂。また、各分類の中でも詳しく分類を定義し、より正確なエシカルの「今」を伝えることを目指しました。
 
【2012年~旧カテゴリー】
・ORGANIC
・FAIR TRADE
・UPCYCLE
・NATURAL
・CRAFTMANSHIP
・VINTAGE
・SUSTAINABLE FABRIC
・SLOW PRODUCTION
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
 
【2014年改訂版】
1. FAIR LABOR
 
「FAIR LABOR」とは労働者の人権に関わるものを指し、大きく3つに分類されます。
①FAIR TRADE
・厳格な基準をクリアし、FAIR TRADEの認証を受けているもの
②SUSTAINABLE TRADE
・認証を受けていないが、独自の工房などを運営しているなどで公正な取引・労働者への保証を行っているもの
・そのほか労働に関わる基準を順守し、労働者の権利を守っている取り組み
②SUSTAINABLE LABOR
・スタッフの働きやすさを重視して柔軟な労働条件を整え、労働者のQOL(生活の質)向上を目指す取り組み(ワーク・ライフバランス)
 
2. ORGANIC
 
オーガニックとは有機栽培の意味。化学合成農薬や化学肥料に頼らず、有機肥料などにより土壌の持つ力を生かして栽培する農法のこと。化学農薬・化成肥料、そして環境ホルモンや遺伝子組み換え技術を避けて、自然のままの健全な食物連鎖を目指しています。
 
3. UPCYCLE&RECLAIM
 
①UPCYCLE:質の向上を伴って繊維ゴミ/廃棄衣類/古着を素材として再利用する取り組み
②RECLAIM:デッドストックや端材を回収して活用する取り組み
 
4. SUSTAINABLE MATERIALS
 
アパレルとは生地のことで、合成繊維は石油などの資源を使用し、染色の段階でも大量の水を使用します。
しかし、環境負荷は当然でも「より環境にやさしい」工夫のなされた生地のことを「SUSTAINABLE FABRIC」としてエシカルと捉えています。
 
①天然繊維の使用
②植物由来の化学繊維の使用(精製セルロース繊維、PLA繊維)
③再生PET繊維
⑤環境負荷の低い加工が施された繊維
 
5. CRAFTSMANSHIP
 
昔から受け継がれてきた文化・技術を未来に伝え残すような取り組みを「CRAFTSMANSHIP」としました。
 
①伝統技術・工芸を取り入れた服づくり
②ヴィンテージ素材を取り入れた服づくり
③非常に高度な熟練の技術をもって作られたもの(機械/手づくりいかんにかかわらず)
 
6. LOCAL MADE
 
「MADE IN JAPAN」「MADE IN USA」「MADE IN U.K.」――その土地の技術と産業を生かし、活性化を目指して作ることを「LOCAL MADE」として分類。
 
①<先進国により多く見られるケース>空洞化した産業を回復・自国の産業を再興させる取り組み
②<途上国により多く見られるケース>地域の文化を生かしながら雇用を創出し、経済的なエンパワメントも目指す取り組み
その土地の産業を盛り上げることで雇用を創出し、経済的にも成長することを目指した取り組みが「LOCAL MADE」だと分類します。
 
7. CARE ANIMALS
 
動物に配慮した製造を行っていることを「CARE ANIMALS」として分類。
 
①ヴィーガンブランドとして、動物性素材を一切使用しない
②トレーサビリティを確保し、適切な環境で飼育された動物の素材のみを使用する
③トレーサビリティを確保し、食肉産業の副産物として生じた皮革部分を使用する
 
8. WASTE-LESS
 
衣料品ライフサイクル各段階でのゴミ・無駄を削減する取り組みを「WASTE LESS」としました。
 
①カーボンフットプリントを削減する取り組み
③3Dプリンティング技術
④ゼロ・ウェイスト・デザイン
④着用時のCO2を削減する取り組み
 
9. SOCIAL PROJECTS
 
本業の利益、ビジネスモデルを生かして課題を解決するさまざまなプログラムを実施することを「SOCIAL PROJECT」と分類。
 
①NPO/NGOへの寄付(一時的なキャンペーンは含みません)
②地域の団体または自社で職業訓練機会を生み、就職の支援を行う
③地域の団体へ自社の仕事を依頼する
④物資支援
 
 
「FAIR TRADE」から「FAIR LABOR」へ
 
 
「エシカル」という言葉はまだ浸透していませんが、「フェアトレード」なら聞いたことがあるという人もいるかもしれません。
しかし、今回のEFJによるカテゴリー改訂では、「FAIR TRADE(公平な取引)」から「FAIR LABOR(公平な労働)」という括りに変わりました。これにはどんな背景があるのでしょうか?
 
「“フェアトレード”という言葉ですが、中身を見ていくと、労働者の人権、というところに行き着きます。
人権・人としての尊厳を踏みにじるような労動のあり方を是正することが、対等な貿易取引へと通じ、さらには経済格差の是正に繋がるとEFJでは考えています。
そのため、『人としての尊厳を守る働き方』という意味で、“LABOR”とくくったのが、第一義です。
また、たとえフェアトレード認証を取得していなくとも、他の基準を遵守していたり、自社工房を持っているものも同じくエシカルと捉えています。
ただし、認証の有無は一つの基準であると同時に、システムが違うので、“SUSTAINABLE TRADE”として区別しています」(EFJスタッフ)
 
また、現代的な潮流について、こう話します。
「近年、ワーカホリックで家族を犠牲にする働き方ではなく、スタッフのプライベートを尊重するような労動体制を整える動きが出てきています。
スタッフが家族との時間、自分のシュミの時間を充実させることで、生産性が上がり、経営上も合理的であるという意味合いもありますが、スタッフのQOLを大切に考える企業も出てきています。
いわゆるブラック企業と呼ばれるような労働体系を是正する動きが出ていることは、現代的な“エシカル”のあり方の一つだと考えています」
 
今後もEFJでは、時代に合わせて適宜カテゴリーの改訂をしていく予定。正確な情報を届けながらより幅広い層の方にエシカルを広め伝えていきたいとのことです。
また、「エシカルに必要なのはより幅広い選択肢。この分類以外にもまだまだやり方が生まれてくる可能性は大いにあります。もっと数多くのデザイナーや企業に挑戦してもらいたいし、EFJがその後押しとなれるよう努力していきたい」と同団体代表の竹村さんは話しています。
 
 
オンラインショップの商品も大充実!
 
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リニューアルしたEFJのオンラインショップでは、フェアトレードやオーガニックコットンアイテムなど、エシカルな商品が購入できるようになりました!
今後もブランドやアイテムを随時追加していくそうですので、継続してぜひチェックしてみてください。
 
 
[ETHICAL FASHION JAPAN]


Mio
  • On 2014/01/13