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Huglobe!(はぐろぶ) | December 11, 2018

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親になることを夢見る人を増やしたい!「ぱぱとままになるまえに」代表インタビュー


 
いつかは、子どもが欲しい。
でも、もし明日、子どもを授かったことを知ったら?
「それは困る!」「不安が多すぎる」
そんな風に考える人、少なくないのはないでしょうか。
 
今年で活動3年目を迎えた「ぱぱとままになるまえに」(以下、「ぱぱまま」)は、“いつかなりたい職業のように、ぱぱとままになることを夢見る人がたくさんの世の中に”というビジョンを掲げた任意団体。
親になる前の世代で集まって妊婦さんのお話を聞き、参加者同士の対話を通じてこれからの自分のことについて考え、価値観を共有するイベントを主催しています。
Huglobe!では、代表の西出博美さんにインタビューを行いました!
 
 
昔から、妊婦さんが大好きなんです。
 
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西出博美さん

 
「私、小さい頃から妊婦さんが大好きで。もちろん子どもも好きなんですけど、それ以上に妊婦さんが好き!電車の中で見かけると感動して涙ぐむほど(笑)」
と話す西出さん。でも、ご自身も結婚や出産に憧れがあったかというと、そういうわけでもないようで・・・?
 
「自分が育った家庭環境のせいか、結婚なんてしたくない、するとしてもまだまだ先でいいかなと思っていました。妊婦さんって素敵だなと思いつつも、自分ゴトではなかったんです」
 
そんな彼女が「ぱぱままになるまえに」の活動を始めた理由とは一体何だったのでしょうか?
 
「大学では、社会福祉を専攻していて、児童虐待などについて学んでいたのですが、『学生時代に実習で見た福祉の現場では、傷ついたり、困ったりしている人がたくさんいて、目の前のことに必死。でも、問題の根本的な解決方法を探り、何か模索をしないでいいのか…?』と感じてしまって…。もっと違う方法で自分にできることはないかな?と考えていました」
 
また、西出さんが「ぱぱまま」の活動を思いつくきっかけとなった出来事が。
 
「ある日、路上で信号待ちをしていた時に、妊婦さんが近くにて。それにも関わらず、風上に立っていた人が喫煙していたんですよ!妊婦さんのことなんて、全く気にかけていない様子だったので驚きました。その時に、『自分と同じようにみんな妊婦さんのことが好きだと思っていたけれど、そうじゃない人もたくさんいるんだ』と気付いて。結婚・出産前の人が妊婦さんのリアルな話を聞く機会があれば、接し方や考え方など良い方向に変わるかも、と思い、『ぱぱまま』の第1回目のイベントを開催しました」
 
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活動を始める前にも、妊娠した友人の所へ個人的に会いに行って、話を聞いたりおなかを触らせてもらったりしていたという西出さん。「この感動を独り占めするのはもったいない!」と思っていたのだそう。
 
最初は知り合いに声を掛けて開催していた「ぱぱまま」のイベントも、今では性別や年齢を越えて、たくさんの人が集まる場となりました。参加者の1/3はリピーターとのことです。
 
 
ネットには載っていない、その人にしか語れないことがある
 
 
 最初は、「自分が親になることは何となく不安で、考えるのを先延ばしにしたい」と思っていた西出さん自身も、「ぱぱまま」の活動を通して考えが変わっていったと言います。
 
 「たくさんの妊婦さんの話を聞くことで、結婚・出産をだんだんと自分ゴトとして考えられるようになってきました。やっぱりみんな、わからないことだらけだからこそ『何となく不安』なんだと思うんですよね。『つわりって苦しそう』みたいな漠然としたイメージしかないと心配になるけど、吐きづわり・眠りづわり・食べづわり…ってつわりにも種類があるとか、経験者それぞれの話を聞けると『自分が妊娠したらどのつわりが来るかな?』って少し楽しみになったりして?!」
 
 2ヶ月に1回のペースで開催される「ぱぱまま」のイベントですが、出産に関する実務的な知識を提供することには重点を置いていません。それよりも大切にしているのは、その時のゲストにしか語れない話をしてもらうこと。
 
「インターネットで調べれば、一般的な知識は得られるんですよね。だからこそ、『ぱぱまま』ではそれぞれの妊婦さんの個人的な気持ちとか、妊娠が分かった時の旦那さんのリアクション、夫婦で話し合ったことなど、その人だからこそのお話をしてもらうことにしています」
 
 ちなみに、「ぱぱまま」の運営メンバーの中には助産師や保育士などもいるので、妊婦さんにもわからない専門的なことなどは随時フォローできる体制になっています。
 
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「ぱぱまま」の活動に対する批判的な声も 
 
西出さんたちが「ぱぱまま」の活動を始めて今年で3年目。支持してくれる人が増えてきた一方、クレームのような意見をもらうこともあるそうですが、それに対して西出さんはこんな風に考えています。
 
 「子どもが欲しいのになかなか授からない方、障害を持ったお子さんを育てている方などから、『ぱぱままの活動自体が自分にとって苦痛だ』『出産や育児は、そんなに幸せなことばかりではない』といったお言葉をいただくこともあります。確かに『ぱぱまま』のウェブサイトなどは、意識的に明るいイメージにしていますが、活動の背景には、私自身が結婚や出産を良く思っていなかったことや、社会福祉に対する複雑な思いなど、本当はネガティブな部分もあって、決して『いい所だけ見せよう』というつもりはありません。
 
でも、つらいことや大変なことだけを強調するのは何か違うな、と思うし、不妊治療や妊活をサポートする団体はすでにあるから、『ぱぱまま』にしかできない活動をしたい、と思っているだけ。家族神話のように、現実と、かけ離れた幸福感も支持できないし、ぱぱとままになるまえから「大変なこと」ばかり聞いたら、親になりたくなくなっちゃう。手触りのある「うれしいという感情」や、「大変な時期をどう乗り越えたか」という話を聞いて、偏りなく「親になること」「家族になっていくこと」について考えられる社会をつくりたい
 
 
おめでたい日は、人生に何度あってもいい! 
 
そんな「ぱぱまま」にとって第15回目となるイベントが、今月24日(日)に開催されます。ゲストスピーカーは、妊娠22週目(6ヶ月)の古橋あや香さん。
(イベント詳細はこちら
 
「『ぱぱまま』のイベントでは、家族でもないのに大勢でゲストの妊娠をお祝いできる場なんですよ。これって、なかなかないことじゃないですか?おめでたい日は、人生に何度あってもいいと思うんです。いつか自分が子どもを授かったときに、冷や汗をかくんじゃなくて心から喜べる人が増えますように。イベントで話し合うテーマは当日のお楽しみに!」(西出さん)
 
“妊婦さんが大好き”というちょっぴり変わった?西出さんの想いから始まった活動。まさに「ぱぱとままになるまえ」の皆さんにとって、自分の将来を考えるヒントがたくさん詰まっています。
 
また、結婚・妊娠・出産・子育てに関する総合情報専門サイト「ぱぱままっぷ」を制作中。2014年4月公開予定とのことですので、こちらも乞うご期待!
 
All photos by NAOYUKIHAYASHI
 
[ぱぱとままになるまえに]


Mio
  • On 2013/11/18